見えないものに頼る

メガガルーラやメガヘラクロスというポケモンは、使う側にしろ使われる側にしろ言葉には表すことのできない感覚(以下勘と呼んでおきます)が作用してきます。

私は使う側でなく使われる側に回ることがほとんどですので、この記事では使われる側の立場で書いていきます。

某オフの後、私とポケモンについて熱心に話をしていた方に「ガルーラってどうやって倒すんですか」と聞かれて、私は「勘に頼る時もある」と答えました。

選出時点で、「相手はガルーラとギルガルドが並んでいてミラーが厳しいのでガルーラはAS猫捨て身」「ガルーラとゲンガーが並んでいてミラーを気にする必要が無いのでガルーラはHAグロウ」これくらいは予想しますが、全て「決めつけ」であり「勘」の域を出ません。実際はそんなこと相手は考えておらず、ボックスの余りの特殊ガルーラかもしれません。

ただ、その「決めつけ」が成功すれば大分楽に立ち回ることができると思います。

「勘に頼る時もある」とはこういうことですね。

正直、「いかなる場面で相手がどんな行動をとってきてもガルーラはこうすれば余裕です」なんて答えが存在するポケモンではありません。

ただ、やみくもに決めつける(そういうのは勘ですらなく希望と言います)のではなくブログなどの参考文献、実際に対戦を重ねてみての経験則に基づいて予想をたてていけば、勘は勘でも成功率は高くなっていくはずです。

初手スイクンにライコウでめざ氷を打つのでも「なんかガブとか来そうだしめざ氷打っちゃお、どうせ突っ張らねーだろ」と「こちらはパーティ的にゴツメスイクンを呼ぶのでミラーコート警戒を兼ねてめざ氷を打つ、仮に突っ張られてもリカバリーは可能、次に電気技を打てば良い」とでは考え方に雲泥の差があります。

そして、少しその人の対戦を見ていれば前者か後者かは一瞬で分かります。

後者の方が説得力があるのは明らかですが、やはりどこまでいっても「決めつけ」であることに変わりはありません。

しかし、その「決めつけ」の成功する確率が異様に高いプレイヤーがトップに上り詰めるのです。それは半端ではない量の経験、思考に裏付けされています。

また、トッププレイヤーとされる部類の人達は「決めつけ」の使いどころをこれまた経験則によって把握している印象です。

私は日頃から「勘」なんて全く信用していないと主張していますが、それは「完全にジャンケンになった時の勝率なんていくら考えていても変わらない」という意味であり、考え、調べることによって勝率を上げることのできるジャンケン(のように見えるもの)はどんどん利用するべきだと思っています。