命中
やたら低命中技をdisる人がいます。自分はヒードランでマグストを打ってくる癖に鬼火ファイアローをわざわざブログでdisってる人を見た時は苦笑ものでした。
まず、この人がマグストヒードランを自分で使っているように現環境で命中安定技だけで戦うのはそういう縛りプレイでもなければかなり難しいです。
理由は簡単で、相手も命中や立ち回りでリスクを犯してくるからです。
片方が放射や波乗りの命中安定で戦い、もう片方がハイドロポンプや大文字をぽんぽん使って対戦した場合、技を当て続ける限り低命中派が有利を取ります。
たまに命中安定派が技を避けて勝つこともあるでしょうが、低命中派に言わせると「当ててれば勝ってた、運負け」です。
命中安定技を使って勝つということは、立ち回りや構築で相手に相当の差をつけるということです。正直、一部のメガシンカポケモンは初心者が適当に使っても強すぎるくらいの性能で、構築単位で見ても今はスタンダード全盛で、いわゆるイージーウィンの流れが作れるパーティは少ないように思えます。
よって、少しでも相手との差をつける要素として低命中技が入ってくるのではないかと考えられます。
なんか低命中技使った方が強く見えてきませんか?
しかし、だからと言って何も考えずサンダーの十万ボルトを雷にしたりスイクンの冷凍ビームを吹雪にしたりする人はいません。意味も無く命中率を下げたのでは無駄に勝率を落とすだけです。
どこで低命中技を採用するのかというと、ワンチャンスをものにするための入り方と、ツーチャンス以上から一つでも拾えればいいという入り方があります。
前者を例に出すと気合い玉ルカリオ。クチート選出を7割で崩壊させます。シングルレートで100戦以上して7割も勝っている人はそうそういません。命中100技使って急所以外負けの対戦を作るより十分だろという考え。
後者を例に出すなら高耐久ポケモンの一撃技。何回も打てば3割引くだろという考え方で、3回打って当てれば勝てる算段を立てているなら6割ほどで勝てます。1、2発で当てた時にはほぼ勝ちと言っていいでしょう。
これを使うのは、特に役割らしい役割を持たず、対面から試行回数を稼ぐ零度スイクン(故)のようなタイプもいますが、相手に有利対面を取れるが、攻撃性能が低く流し際に負荷をかけづらいグライオンのようなタイプが主です。
ヒードランのマグストは後者の意味合いが強いです。
ファイアローの鬼火は対面でガルーラを始めとする物理ポケモンを無力化するのと、流し際に負荷をかけるのと両方の役割があるので半々といったところでしょうか。
最近では素催眠ゲンガーをちょこちょこ見ていて、使っている人のブログには試行回数云々が書かれていたのでこれも考え方としては半々くらいですかね。
これだけ環境には当たり前のように低命中技が氾濫しているわけですが、批判している人は自分の使ってるポケモンとはタイプが違うので納得ができないのでしょう。
勝率が安定しないと言うなら命中100だけで8割くらいは勝ってから言ってもらわないと言葉に説得力がありません。
また、こういう人に限って流星やじゃれつくの命中90近辺の技は当てて当たり前かのように考えていたりするのですが、命中不安という意味では鬼火と何も変わりありません。「90からは信用できるくらい当たるから」とかいう小学生みたいな言い分も聞き飽きました。
使ってもないポケモンや技を幼稚な言葉で批判する前に、きちんとした理由を分析して述べてみてほしいものですね。後々恥ずかしい思いをしても知りませんよ。